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古文敬語はこれで完璧!古文敬語の総まとめ!
ゴールデンウィークにオンライン塾生に実施した「古文敬語の授業」を
5分ほどで読み切れる内容に分かりやすくまとめました!
古文敬語の「基礎まとめ→主語を実際に押さえる実践問題」という内容です!
力をつけたい方は、最後までご覧ください!!
① 敬語の種類・使われ方
よって、例えば「中宮」と「女房」が出てくる話で、
「尊敬語」が使われているときは、
「身分が高い人が低い人に向けてする動作だ!」
⇒主語は「中宮」で、動作の対象は「女房」
とすぐに判断できるという事ですね!
※中宮とは天皇の奥さんの事だと思ってもらって大丈夫です。
女房とは宮中に仕えているお手伝いさんなので、
身分は「中宮>女房」です!
② 敬意の方向
敬語には、誰から ⇒ 誰に 敬意が払われているかという
「敬意の方向」があります。
過去のセンター試験において、
2019年・2020年ともに「敬意の方向」を聞く問題が出題されている
という事からも、「敬意の方向」がいかに重要視されているかがわかります。
それでは、「敬意の方向」をまとめて覚えましょう!
となります!
【例題】 例えば、「中宮」と「女房」が登場する話で
宮に参りて
という文があったときの敬意の方向は、
まず地の文なので、
《誰から》=「作者」となります。
《誰へ》は、
( ⅰ )「参る」は「謙譲語」なので、「動作をされる人」へ敬意が向いている。
( ⅱ )「謙譲語」は「身分が低い人が高い人にする動作」に使われる(①より)ので
「参る(参上する)」の主語は「女房」
以上より、「される人」つまり参られている(参上されている側の)
《中宮への敬意 》となる。Q.E.D(証明完了)
(論理的に推測できるので、数学みたいですね。笑)
③ 敬語の訳し方
敬語には「本動詞」と「補助動詞」の使われ方があります。
例えば、
「食べる」という動詞の尊敬語は「召し上がる」というように、敬語が動詞の意味をもつものです。
ちなみに、本動詞で「召し上がる」という意味をもつ敬語には、「奉る」などがあります。
尊敬語の補助動詞 ⇒ 〜なさる・お〜になる
謙譲語の補助動詞 ⇒ 〜し申し上げる
丁寧語の補助動詞 ⇒ 〜です・ます
訳し方が決まっているので、特に考えずに使える知識ですね!
例えば、
「食べ給ふ」ときたら、「食べる」という動詞の下につく補助動詞なので
「食べなさる」や「お食べになる」と訳してOKです!
ここまでくれば、使い方・訳し方の「法則」を理解できたと思います!
あとは、1つひとつの敬語の本動詞としての意味を押さえれば
敬語の勉強は終わりです!
意味をまとめたので、もう1ふんばり頑張って、意味をおさえましょう!!
④ 覚えておきたい敬語
○尊敬語
のたまふ・ のたまはす・仰す
⇒ おっしゃる
思す・思し召す・思ほす
⇒ お思いになる
おはす・おはします・います
⇒ [本] いらっしゃる [補] 〜なさる
まゐる
⇒ 召し上がる
奉る
⇒ 召し上がる / お召しになる / お乗りになる
給ふ (四段活用)
⇒ [本] お与えになる [補] 〜なさる
○謙譲語
聞こゆ・聞こえさす
⇒ [本] 申し上げる [補] 〜し申し上げる
たまはる
⇒ いただく
まうづ・まゐる
⇒ いただく
まかる・まかづ
⇒ 参上する
奉る・参らす
⇒ [本] 差し上げる [補] 〜し申し上げる
給ふ [下二段活用]
⇒ [補助動詞のみ!] 〜し申し上げる
侍り・候ふ
⇒ お仕え申し上げる
○丁寧語
侍り・候ふ
① 本動詞のとき [謙譲] お仕え申し上げる [丁寧] あります・おります
② 補助動詞のとき 100%丁寧! です・ます
しっかりと復習できましたか?
それでは最後に、残りの特別なルールだけ見て敬語の基礎は終わりにしましょう!
あと少し!ファイトです!
⑤ 特別な敬語表現
○ 尊敬の意味をもつ助動詞 = る・らる・す・さす・しむ
※ちなみに「る・らる」は「尊敬・受身・自発・可能」の意味があり、
詳しい識別と実践問題をこちらの動画で解説しています!
⇒ https://youtu.be/Hl_LUlkixyo
また「す・さす・しむ」は「使役・尊敬」の意味があり、
詳しい識別と練習問題をこちらの動画で解説しています!
⇒ https://youtu.be/EnGpMlgfGg4
○ 最高敬語(二重尊敬)
尊敬語が2つ続けて使われる場合。
[例] 中宮は笑わ せ 給ふ ⇒ 帝・中宮に使われることが多い!
※ ただし、過去の共通テスト試行調査やセンター試験で出題された本文においても、
ある程度 身分が高い人には普通に使用されるので注意です。
○ 絶対敬語(使われる人が限定されているもの)
「奏す」⇒ 天皇・上皇に申し上げる
「啓す」⇒ 皇后などに申し上げる
○2種類の意味をもつ「給ふ」の見分け方
尊敬 ⇒ 【四段活用】[本動詞] お与えになる [補助動詞] 〜なさる
謙譲 ⇒ 【下二段活用】会話文と手紙文にだけ使われる!しかも補助動詞の用法のみ!
=四尊 二譲 (シソン ニユズル) と覚えよう!
⭐️ 最後に実践してみよう!(無料プレゼント付き!)
これまでの知識をいざ実践へ!
「敬語」を勉強する一番の目的は、
『敬語を通して主語が把握することで、何の話をしているかが理解できるようになること!』です!
下の③の( が)に主語を入れて合っているか確認してみてください!
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メッセージ
いかがでしたか?
「古文敬語」は、こうやって段階を踏めば1時間あれば勉強できるものです。
それなのに、いつまでたっても「苦手意識」をもっている方が多く、コスパよく差をつけやすい分野だと思います。
白谷塾オンライン教室では、ゴールデンウィーク中に古文敬語の授業を行うことで、
その苦手をここで潰し、主語を押さえる実践を通して古文への自信をつけてもらいました!
白谷塾オンライン教室では、今後もこういった「基礎を固めて実践する」授業と、
過去問や模試の問題などの「古文・漢文の本番を意識した演習」をおこなっていきます。
最近、生徒から、
「古文・漢文は白谷塾の授業だけ受けておけば大丈夫だと思えるようになりました!」
という言葉をかけてもらい、やっていることは間違いないと
自信をもって言える授業ができているなと確信しました。
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